息子は偏食家だ。
食べ物の好き嫌いが多すぎる。
まず、「緑色の葉っぱ」は食べない。
キャベツだろうが、レタスだろうが、葉っぱは食べない。
うどんに入っている細かく刻まれたネギもダメ。
丁寧によけていらっしゃる。
例外はない。
食べないものが多すぎるので、夕飯は両親とは別メニュー。
妻は慣れているようだが、正直、めんどくさいだろう。
さて、こんな時、息子に対してどうしたら良いのか。
今時、「食べるまでそこにいなさい!」とか、「いいから食べなさい!」とかと叱るのは
良い効果がないことは何となくわかっている。
食べ方を工夫したり、物で釣ったり、気分を乗せたり、色々と試してみる。
でも、食べない物は食べない。
そのうちに、
子供に対してイライラしたり、
「好き嫌いを治せない親」と自分の無力さを嘆いてみたり、
わがままな子供の将来を不安に感じたり、
負の感情のスパイラルに陥ってしまう。
さて、こんな時、僕は、「食べたくない。」という息子の思いを大事にする。
そして、いずれ食べる日が来るのを「待つ」。
妻も「あぁ、今日も食べなかったね。ま、いつか食べるでしょ。」と言って放っておく。
そもそも、食べたいものはしっかりと食べてくれているので、息子は健康だ。
何も心配はない。
振り返ってみれば、僕も子供の頃はトマトが嫌いだった。
今は、バクバクと食べる。
なんであんなに嫌いだったのか、今ではよくわからない。
誰かに強制されなくても、食べたいと思えば、なんだって食べられるようになる。
好き嫌いも息子の大事な感情だ。
それを無視して、親の思い通りにしようとすれば、
とてつもない労力の割に、得られるものは少ない…
「食べさせること」は相手を動かそうという力が働くが、
「待つ」ことは自分が決めるだけでできることだ。
自分のことだけは、自分でコントロールできる。
動かないものを無理やり動かすことにエネルギーを使うよりも、
動くものにエネルギーを使った方が効率も良い。
たかが好き嫌いだ。
大丈夫、そのうち、何でも食べるようになる。
息子は、今日も元気で、ピチピチしている。
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